揺動ピストン(WOB-L®)ポンプの動作の仕組み
ピストンポンプは往復ポンプの一種で、モーターの回転運動をピストンの直線運動に変換します。モーターシャフトはピストンロッドの中心から偏心された位置に固定されます。これにより偏心された距離分、ピストンはシリンダー内を上下動します。ピストン上部には円盤状の部品で固定されたピストンシールが配置されます。ロッドアセンブリーが回転すると、ピストンの先端が揺動しますがピストンシールによって揺動を抑制します。また、ピストンが下から上に移動する際、シリンダー内の負荷圧力によって、ピストンシールがシリンダー壁面に押し当てられるため、シリンダー内の密閉度が向上します。シリンダー内壁表面はコーティングが施されており、また、シリンダーは放熱のため断面は薄く設計されています。これにより、ピストンシールは摩耗が少なく、WOB-Lピストンポンプはオイルレスを実現しました。
